待ち時間低減のための新モビリティシステム導入の検討
〜Car/Ride-Share システムの性能評価〜
プロジェクトメンバー
- 安東 弘泰 Hiroyasu Ando
人工知能科学センター サービス工学分野 客員教授 / 東北大学 - Tuan Phung-Duc Tuan Phung-Duc
人工知能科学センター サービス工学分野 准教授 / システム情報系 - 中村 彩音 Ayane Nakamura
筑波大学 理工情報生命学術院 社会工学学位プログラム
研究概要
Mobility as a Service (MaaS) の一環として、待ち時間・混雑の緩和や経済効果への貢献が期待されている新しいコンセプトの交通手段 “Car/Ride-Share” の導入可能性について検討した。
オペレーションズ・リサーチの一分野である待ち行列理論を用いて、Car/Ride-Shareシステムを数理モデルとして定式化し、利用客の待ち時間・移動時間や、システムが実行可能な料金の範囲などの様々な性能評価指標を導出した。
これらの指標に対して数値実験を行うことで、Car/Ride-Shareシステムの導入意義を示した。
※本研究は、筑波大学とトヨタ自動車株式会社との共同研究の一環として実施されました。
主要業績(査読付き学術誌論文)
Nakamura A., Phung-Duc T., Ando H., “Queueing Analysis of a Car/Ride-Share System,”
Annals of Operations Research, Vol. 310, No. 2, pp. 661-682, 2022.
- Car/Ride-Share導入による待ち時間低減効果を示した
- 利用客・バス会社・車両提供者にとってwin-winな料金メカニズムの考察
Nakamura A., Phung-Duc T., Ando H., “A Stochastic Analysis and Price
Mechanism of Car/Ride-Share System Considering Road Congestion,”
Queueing Models and Service Management, Vol. 5,No. 2, pp. 1-27, 2022.
- 道路渋滞を考慮した近似モデルの考案
- Car/Ride-Share過剰導入による道路渋滞のリスクを示した