組織

本センターは「人工知能基盤研究部門」と「プロジェクト研究部門」から構成されます。

人工知能基盤研究部門では、主に基礎的な分野の研究を対象として、機械学習や数理アルゴリズム、量子システム情報、ビッグデータ、クラウド、プライバシー保護などの研究を行います。また、これらに加えて、サービス工学とヒューマンテクノロジーについて応用を支える基盤的な技術の研究を行います。

プロジェクト研究部門として、ヘルスケア・スポーツ分野、メディカル・マテリアル分野、ソサイエティ・アート分野、モビリティ分野の4つの分野を設けています。プロジェクト研究部門では、筑波大学の他の研究センターや研究プロジェクトから研究者が参画し、人工知能科学センター内において基盤研究部門の研究者と協力してプロジェクト研究を行います。

ヘルスケア・スポーツ分野では、ヘルスケアやスポーツに関連して、健康や診療に関わる自治体が保持するデータを利用するサービス知能化、ヘルスサービス開発研究センターと協力した地域医療・介護包括ケアにおけるデータ解析へのAIの活用、ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センターと協力した最先端のスポーツ計測技術やデータ可視化、仮想現実などの研究に取り組みます。

メディカル・マテリアル分野では、国際統合睡眠医科学研究機構および計算科学研究センターと協力した機械学習を用いた睡眠ステージ自動判定、つくばデジタルバイオ国際拠点で生命科学研究とデジタル・AI技術を融合させデジタルバイオ研究、サイバニクス研究センターと協力した革新的サイバニックシステムの研究、ケミカルスクリーニングによる候補物質の機能予測、Precision Medicine開発研究センターと協力した次世代シーケンサーデータの解析技術の開発などを行います。

ソサイエティ・アート分野では、未来社会工学開発研究センターと協力した自律的に成長する地域基盤のための地域未来・未来社会基盤研究、ゼロCO2エミッション機能性材料開発研究センターでのAI技術によるグリーンイノベーション基盤技術研究開発の加速、データを活用したデータ駆動型サービス工学、実店舗デザインにおいて企業と芸術系の研究を合わせた未来店舗デザイン、AIとビッグデータを用いた未来農場創造などに取り組みます。

モビリティ分野では、自動車の自動運転や高度運転支援技術開発の基盤となるドライバー・歩行者行動分析とリスク評価、さらにこれらをベースにしてドローン、船舶分野を含む他分野への応用に取り組みます。