研究紹介:鹿野 豊氏(量子システム情報分野)

セミナー

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日時:2023年12月14日(木)16:00~17:00

場所:オンライン会議(Zoom Meeting)

❑研究紹介・・・・量子システム情報分野 鹿野 豊

「自然の中にある『でたらめ』探し」

概要:自然科学研究の基本は、対象となる自然現象をなるべく「ありのまま」観察し、観察結果によりどころを求めつつ、その背後に潜む数理構造をモデル化・法則化し、再度、実験により検証をしていくものである。「でたらめ」を探す行為とは背反するものだと思われる。一方、量子力学に従う自然法則は、本質的に「自然が確率的に振舞う現象である」ということを意味する。つまり、自然の中に「でたらめ」が本当に存在するかを検証するということは、量子力学の検証をする一端を意味することになる。今回は、「でたらめ」研究を歴史的な観点から再考し、量子計算機を用いて「でたらめ度」の定量的な指標を探索する試みを紹介することで量子力学の基礎と情報科学の境界領域の量子情報科学研究に関して紹介する。

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